わかちあう痛みと孤独な痛み

 

「今年もまた3万人を越えてしまうかもしれない・・・」と悲しいニュースがネットに流れていました。

 

1998年以降日本では毎年3万人の自殺者が出ている。この状況を「目に見えない長期の内戦状態」と表現したジャーナリストがいました。それから1年半。いまだ状況は変わらず、減少はしていない。

1998年以降何が変わったのか。大手金融機関の破綻、失業率増加、インターネット、携帯電話の普及による膨大な情報、とめどない競争と孤独感の増加。

ストレスの伝染、格差、マネーゲームの一般化。

あげていけばきりがないほど要因があるような気がしますが、またそれが要因じゃないのかもしれない程、わかりにくい。

 ただ自分が感じるのはしがみついている感覚。以前のスピードでは振り落とされるのではないか、そしてその感覚は他人とは分かち合えないのではないかと感じてしまいます。

「人より多く」そんな感覚がスピード、孤独を生んできているのかもしれないと思っています。

 私自身、仕事をしていない時期もあり、あせり、自分の価値を見失う事がありました。ほとんど人としゃべらず一日を終えてしまい、ものすごい孤独を感じました。「こんな時に何か大きなショックを受ける出来事があったら、耐えられるだろうか。」そしてそんな時はきまって自分の価値を社会と照らし合わせてもっと落ち込んでいくんです。

 私が抜け出せたのは、仕事をしていない時間は何でも出来る時間。早くは無いけど、遅くもない。そういったアドバイスをくれる人が近くにいたからでした。

 もし身近にしゃべる人がいなかったら、しゃべれる場所に行けばいい。ボランティアグループにいったり、カウンセリングにいったりして自分をさらけだせばいい。気軽にそういったものを使えばいいと思っています。受け入れはいいはずですから。受け入れの悪いカウンセリングも嫌ですけどね・・・。

 しかし経済的な理由になってくるとそんな感覚的なことではなくて、もっと専門的なアドバイスが必要になってくると思います。

人が本当の意味で孤独にならないように考え、セーフティーネットも見直したほうが良いのかも知れないですね。

孤独な痛みから分かち合える痛みに変えられる事を願いながら。<蓮見 洋平>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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