ほころびのきっかけと無数の努力

今から8年前、今考えても何の為のものだったのか分からないイラク戦争。

何故、国連を無視した大国の暴挙ともいえる行動を日本は支持したのか

 

日本は首相が記者会見時に「武力行使を理解し、支持します。」と発言し自衛隊を派遣。

資金面以外でも、航空自衛隊がバクダットまで米兵を運び、立派に戦争に参加。

しかし、イラクから大量破壊兵器は出てこない。

フセイン政権とアルカイダは関係が無かった。

参加した約40カ国にこの事実が叩きつけられ、その後どういった行動をとったのか。

 

今、国内で興味深い動きがあります。

イラク戦争が本当に正しかったのかを検証する委員会を日本政府に設置しようと言うプロジェクトです。

 

アメリカの17万人についで多かった9千人を派兵したイギリスでは、イギリス政府が検証委員会を設置しブレア元首相も呼ばれ、イラク戦争の間違いを認め、その様子がネットで流れて情報も開示されたそうです。

今、日本でも同様の動きがあります。

先日中心メンバーである、ジャーナリストの志葉玲さんから話を聞きました。

年は私とさほど変わらず、一見気のいいお兄さん風な方ですが、空爆が始まった2日後にはイラクに入って現地取材をしていたとても行動的な人で、その言葉からは現地の声を無視してはいけないというとても強い信念を感じました。

 

現地で見た光景はすさまじく、ニュースで言っていた「テレビゲームのような戦争」という言葉はつくづく爆撃している側の理屈だと言っていました。

被害にあうのは民間人、白旗を掲げている少年を狙撃、兵士による性的虐待、子供を抱えた母親が殺されており、凄惨な光景だったそうです。

志葉さん自身、米兵にスパイ容疑で拘束され8日間捕虜収容所に入れられたそうです。そこで見たものは、逆らうイラク人には手足を背中側で縛り灼熱の大地に放置するなど、ジュネーブ条約違反など当たり前のような虐待行為が行われていたようです。

同じジャーナリストでも、イラク人ジャーナリストは買出しに町に出かけたところを狙撃され、両目を打ち抜かれ、同時に自宅からフィルムが押収されたそうです。またあるカメラマンは自宅にミサイルが打ち込まれたようで、その両方の方の写真も見せていただきました。

自分の国で起きている現状を人に伝えていくことで平和を構築するはずの人間に対して、どう足掻いても勝てないような、とてつもない暴力で死人に口なしの状態を作り、メディアを都合よく利用する。

志葉さんが命がけで撮ってきた現地の写真と映像を見ていたら、本当に大事なことが伝わりにくい世の中だと悲しくなりました。

 

前回のブログで沖縄について触れましたが、7000人を殺したファルージャ総攻撃に参加した、あの31meuは沖縄にいます。そんな人たちを含む米軍に対し日本は予算を使っています。

 

個人的に今回の検証委員会の設置は実現して欲しいと思っています。政治家の賛同者も増えてきているようで、これからの広がりを切に願っています。

戦後の日本政府内に検証委員があったら、平和に対する考えも違っていたのかもしれないですね。

 

 

数日前、北朝鮮から韓国にミサイルが打ち込まれました。

「対岸の火事ではない。日本も国防を。」と考える前に一度足を止めて考えよう。

もちろん一人じゃ簡単に答えは出ないだろう。でもまずは考えよう。

戦争は簡単に起こせるが、平和は努力しないと作れない。

平和のほころびるきっかけに目を向けるのではなく、平和を構築するほうに目を向けよう。

このニュースが加速しない事を祈りながら。

 

(蓮見 洋平)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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