幸せの基準とその価値(2)

人間の根源とは何か。

現代社会において、この根源が揺らいでいるような気がしています。

 

食べる、寝る、次の世代に引き継ぐ。

これが地球上に住む生物としてずっと続いている事だと思います。

皆さんはこの中で軽視しているものはありますか?

 

こういった人間の基礎的な部分が粗末に扱われていると感じざるをえません。

日本の食に対する基盤にあるのは価格になっています。

質ではなく「安ければいい」という質より価格の優先順位が高いのです。

ある方が「消費者が神様という言葉は消費者の欲望を最大化したいという売り手の下心を隠す表現」といっていました。

消費者の欲望の優先順位が価格ではなく質であったらどうでしょうか?

商品の生産、流通、販売までが質を気にしたら。

そうなれば「食」の生産基盤は長期的に細くなるといった事態は避けられるのではないでしょうか。

 

また農業など体を使う職業が軽視されがちな現代社会の風潮も、人間の根源より経済が上回っている事の現われではないでしょうか。

農業、漁業など自分の生活に必要な基盤を整えることで、自分たちは経済を作ることが出来るわけで、経済がそれらを支配しているわけではないと考えたいです。実際にはお金のやり取りがあるのですが・・・。

 

軽視される理由のひとつとして、生産者と消費者の実体ある信頼関係が結べていないこともあると思います。これは昨日書かせてもらった「顔の見える関係」に通じるものがあって、間にいくつかの会社が入るのではなく、出来るだけそれらをシンプルにしていくこと、もしくはそういった必要性をしっかり考えているところから物を買う。それがいろんな事を変えていけると思っています。

 

パソコンでも携帯電話でも、便利さ・効率の良さは無条件に歓迎されます。それは遅いよりは早いほうがストレスにもならず楽ですし、私もパソコンが遅いと時々イライラしてしまいます。

ですが、便利さを得ることによって失われるものへの想像力の欠如が資本の優先を許し、生産者も質より価格の見直しを優先してしまうと思います。

 

料理は、ひと手間かければ格段においしくなるのは料理をする人なら誰でも知っていることです。「労を惜しまず」ですね。食に関わるものはスピードを求めすぎないと考えたいです。

ろくに眠らずに忙しく働いたことを誇る自分よりも、「あ~良く寝た。さて今日も頑張るぞ。」といえる人達の作る社会のほうが魅力的に感じてしまうのは自分だけでしょうか?

 

     

                                             (蓮見 洋平)

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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