福祉という言葉と関西の起爆剤

福祉とは何か・・・。

今まで福祉業界に携わりながらも実はあまり考えた事がない。

 

 

 

 

昔、相手のニーズにこたえることが福祉なら、ラーメン屋も福祉じゃないのか?

と友人に言われたことがあります。

その人は福祉の業種では先輩にあたり、色んな実体験を経て出てきた言葉。

その頃、なるほどと思いながら聞いていましたが、僕は自身未だに福祉を

言葉であらわせないでいます。

ですが言葉では表せないけど、こんな感じかな・・・っていうのはあります。

 

 

 

自分の福祉像みたいなものを変えたのは関西でした。

福祉に携わっていない人でもあまりに自然に話している。

いい意味でうっとうしい位のおせっかい感、この距離感が当時の僕と

その当事者の方との関係性を見事に壊してくれました。

一緒に海外旅行をし、お互いに飲んで、お互いの悩みを相談して、

必要なときだけ介助する。それが僕の基礎を作りました。

 

脳性まひを持っている友人が

「俺は言葉も上手くしゃべれないし、手足も動かないから、

彼女を作るのにはコツがいるんだ。」

なんてこっそりとそのやり口を教えてくれたり

相談に乗るのが上手な人で、女の子が泣きながら相談していたら、女の子の

肩に手を回し、僕のほうを見て「ニヤリ」としたり

 

 

またある国では車椅子を押してた僕のポケットにお金を入れてくる人がいて

「おまえ、えらいな。」みたいなこと言われて

二人で「ふざけんな。」と怒った記憶があります。

お金はもらっちゃったんですけどね(笑)

 

 

 

そんな体験を繰り返しているうちに、自分のなかで「福祉」というものが

大分変わってきたのを覚えています。

その後に福祉の業種で仕事についたのですが、その間の経験は未だに

一番重要だったと感じています。

 

福祉というものを、言葉ではなく捕らえるためにはどうしたらいいんだろう

と当事者である友達と飲みながら良くそんなことを話していました。

 

 

今、その関西でバリバラという番組があります。

これを見たとき「やってくれるぜ。」と心底思いました。

非常に面白く、理解しやすく、よく考えると奥が深い。

障害を売り物にしていると賛否両論あるらしいのですが、僕は痛快さを

覚えました。

当事者の方が主体になっているその目線はまさに自分が体験してきたもの

ではないだろうかと感じました。

これは勉強にもなりますし、これが福祉という見えない垣根をぶち壊せる

起爆剤になればいいと思いました。視聴できるので是非見てください。

 

                           (蓮見 洋平)

 

 

バリバラ  http://www.nhk.or.jp/kira/post/baribara.html

(バリアフリーバラエティー)

 

きらっといきるhttp://www.nhk.or.jp/kira/index.html

(こちらの番組内でバリバラのコーナーがあります) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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