6月24日(金)港の清掃と炊き出しに行ってきました。
私は女川町で復興会議の為、前々日から行っており、現在の被災地の状況と
一緒に報告させてもらいます。
震災から3ヵ月半。
我々の行っている女川町では少しずつの進歩はあるものの、まだまだ
生活全体が大きく向上するような状況ではありません。
色んな被災地では仮設住宅の建設、抽選が始まっています。
しかし仮設住宅にも大きな問題がたくさんあります。
入居してから食費、光熱費の自己負担が始まります。
もちろんシフトしていくこと自体は必要な過程ですが、不安要素が
多いのも事実です。
金銭面では津波の被害にあわれた方は基礎支援金として
全壊:100万円、半壊:50万円の支給を受けることが出来ます。
もし、自宅を再建される場合には加算支援金として
購入:200万 補修:100万 賃借:50万の支給を受けることが出来ます。
その他ご家族を亡くされた方、重度の障害を受けられた方は
災害見舞金、災害弔慰金などを受けることになります。
これは津波で家を失った場合の話で、福島の一部はまた別の話になります。
どちらにせよ、支給自体はありがたい話なんですが、色んな物を失った
人達が生活を再建するにはとても程遠い額です。
その他義援金もあるのですが、義援金を収入とみなし、生活保護の
受給停止・廃止問題なども出てきております。
家、仕事をなくして、新生活を始めなければならない状況で
少しの負担金でも不安の種になることは明らかです。
「仮設に入りたくない、避難所がいい。」という声はよく聞きますが
決してわがままなどではなく、心の声だと思っています。
また立地面でも不安要素を持っているのも事実です。
土地の確保が難しく、町から遠く離れたところにポツンと建つような
ものもあります。
自炊生活が始まるけど、周りに買える物が無い、移動しようにも車が無い等
そんな問題も出てきます。
そんななか女川町も、今後より問題が見えにくくなる前に支援団体が連携を
取って動いていこうとNGO-社協女川町支援連絡会が発足されました。
ちきゅうの子22も参加することになりました。
今回は主に仮設移行での支援、衛生面の具体的対策などが議題で
石巻、気仙沼、南三陸など多方面からも集まり、他の地域の事例を
挙げながらの会議となりました。
そして炊き出しですが、一度行ったことのある女川第三小学校と行政に
認定されていない避難所のある御前浜で行いました。
第三小の避難所の方々が港で瓦礫を片付けていると話を聞いていたので、
今回は午前中にそのお手伝いをして、午後は厨房の皆さんと一緒にカレーを
作りました。
また鎌倉の鍼灸師の方も参加してくださったので、居室でマッサージを
していただきました。とても喜ばれていたようです。
カレーはチャパティ、サブジ。おなじみのメニュー。
「まだ炊き出しって必要なんですか?」と聞かれることがありますが
場所によってはまだ必要なところもあります。
平日の昼はお弁当配給もあるので、もちろん毎食ではないのですが
必要とされています。
時々避難所の調理担当の方が毎日大勢の準備に疲れていることもあります。
自分も被災者でありながら、毎食大人数分のやりくりをするのは
大変な事です。
あとはこちらも、いつも参加型でやっていますので、料理を通じた
コミュニケーションの場として楽しんでいただいています。
そういった意味で今後も参加型の炊き出しは続けていくつもりです。
(蓮見 洋平)
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